ピアノのレッスンに通っているだけで弾けるようになるのでしょうか?
小学校高学年ですが、まだピアノの鍵盤の「ド」の位置を迷うことがあるお子さんです。
実はこのようなお子さんを見ているピアノの先生も多いのです。
このお子さんは支援が必要なのですが、毎日ピアノの練習をする習慣もついています。
でも、いつまでたっても「ド」の位置を覚えられないのです。
でもリズム感もよく、耳も良いので先生の演奏を一回見て聞いただけで弾けるようになるのです。
そこの鍵盤を鳴らすと「ド」の音が鳴って、同じ音を声で表現するときは「レ」と歌うのではなく「ド」と歌う。
親御さんが考えたら、これって、当たり前ですよね。
でも支援が必要な子どもの場合、多くの人が「当たり前」と思うことが「なんでだろう???」と疑問のまま何年も過ごしていることが多いのです。
さてこのお子さんは、学校の勉強を理解できているのでしょうか?
学習指導1回目のご感想
お母さまから、「子どもがピアノを弾けるようになってほしい」という要望がありましたので、
教科学習の指導を受けていただき、どこでつまずいているのか把握することにしました。
お母さまも、「勉強は塾にも行っているし、学校でも特に指摘されないのになぜ学習指導を受けなければならいのだろう?」と疑問だったようですが、とにかく一度、お母さんの目の前で「子どもが人の話をどのように理解しているのか」を見ていただくことにしました。
これまで、物の名前や並び順などわかっているようでわかっていなかったことが、ここにきて再確認できました。文章を正しく読むことは、意味を理解するうえで、ものすごく大事なことだということもわかりました。
鍵盤の位置と楽譜の読みかたや音名の概念などを一致させる
このお子さんは、お母さまが子どもの「わからない辛さ」を理解しようと思ってくださったのでとても幸せだと思います。
多くの子どもたちは、「自分がなぜ、他の子どものように理解できないのか」そのわからない辛さを第三者に、上手に伝えることが難しいのです。
だから、なんでだかわからないのにいつまでも泣いている。なんで???と親御さんが感じるのですね。
子どもたちは何のために、学ぶのか
みなさんは、子どもたちに「なんで勉強しなきゃいけないの??」と質問されたとき、
子どもが納得する答えを説明できますか?
そして子どもが「そうなんだ!!じゃあもっと勉強したい!!」という自発的な言葉を引き出すことができますか?
平成29・30年に学習指導要領の改定がありました。
文部科学省によると
新しい時代を生きる子供たちに必要な力を三つの柱として整理しました。「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら、授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していけるよう、すべての教科でこの三つの柱に基づく子供たちの学びを後押しします。
学校で学んだことを社会に出てから生かせるようにするには
こちらも文部科学省のサイトから考えてみましょう。
- 子ども自らが、学びを人生や社会に生かそうとする
- 実際の社会や生活で生きて働くための知識や技能を習得する
- 未知の状況に対応できる、思考力、判断力、表現力を培う
子どもは、みんなお友達と同じように勉強をして、理解して、楽しく会話をして過ごしたいと思っています。
これは障害があるとか無いとかではなく、社会に出る前にその子にとってなんの知識が必要なのか判断すること。
そしてその技能を、その子に合った方法で身につけさせることが大切なのです。
子どもの学習レベルが、よくわからない親御様へ
お子さんの年齢はおいくつでしょうか?
小学校に上がると、国語、さんすう、理科、社会(生活科)道徳・・・・その他もろもろのお勉強が始まります。
音楽発達心理士の学習指導は、教科学習だけでは終わりません。
たとえば「音読」指導では、学んだことばにメロディーをつけて即興で曲づくりをします。
また、ピアノのレッスンも同時に受けているので覚えた詩に合わせてピアノで弾いてくる宿題も出します。
これが、教科の枠を超えた「思考力、判断力、表現力を自ら創意工夫できる」大人を目指す。
これが実際に社会や生活で生きて働くための知識や技能を身につけることに繋がります。
音楽は特にコミュニケーション力を上げる能力をアップさせることができます。
このように、音楽発達心理士の指導では音楽を使うことで、すべての教科の基礎作りができる学びになることをお伝えしています。
そして何よりも、音楽を学ぶことは歌ったり楽器を演奏する楽しさと、どんどん上達する嬉しさを感じることができるのです。
まだ1回の指導ですが、すぐに効果が見られたことで、お母さまからの前向きなご感想をいただきました。
勉強を始める時期は遅かったけれど、個別学習指導を受けて落ち着きが見られました。理解に時間がかかるけれど、ちょっと教えれば理解できること、学校だけでは理解できないことも個別なら成長変化が見られたことは、この子にとって、良いタイミングだったと思います。